月別: 2012年5月の投稿

ギリシャは遠い国?

神話の記憶

僕は小学生ぐらいの頃から、歴史が好きでした。その基になったのは、たぶん、子供向けのギリシャ神話の本を読んだことだと思います。もしくは、その頃、「イアソンと黄金の羊」冒険譚を題材にした映画(特撮は、レイ・ハリーハウゼン)をテレビで見て、古代ギリシャとその神話世界に魅かれたのかもしれません。そこから、エジプト、マヤ、インカなど、世界の古代文明に興味が広がっていきました。同じころ、やはり子供向けの「古事記」も読んだのですが、火の神を産んだために焼けただれて死んだイザナミの話、そのあとのイザナギとイザナミの「黄泉の国」でのやり取りなど、こちらはおぞましくて好きにはなれませんでした。その本の後書きには、日本神話は「血なまぐさいギリシャ神話とは違う」といった解説が書いてあり、「だからといって日本の神話も美しい話じゃないぞ」と思った、その違和感を未だに持ち続けています。まあ、大人になってから古事記・日本書紀も、ギリシャ神話も、考古学的趣味から、また読み返したこともありますが、神話の中にある人間の残酷さは大差ないと思います。

一方で、ギリシャについては、神話の世界はそれなりに知っていたつもりでしたが、特にギリシャの現代史には、あまり詳しくありませんでした。紺碧のエーゲ海、丘の上の神殿、神話と遺跡の国。古代オリンピック発祥の地。行ったことはないけど、観光の国。レストランなのに、ギリシャ語では「タベルナ」…。そんな程度で、ギリシャから思い浮かぶイメージは、ほんとうにパルテノン神殿と、海の色ぐらいがすべてでした。1960年代末から70年代半ばにかけて、軍事独裁政権下にあったことなど、80年代半ばまで知りませんでした。小学生ぐらいの頃、ヘラクレスやペルセウスが活躍する神話の国としてあこがれていた裏では、血なまぐさい現代政治が本当に行われていたわけです。

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効果とマージモードによる絵画調表現

はじめに

「西高 1979」イラスト
絵画風に加工した「西高 1979」イラスト

先に作成したイラスト「西高 1979」を、PHOTO-PAINTを使ってより”絵画”的に仕上げてみした。この記事では、その技法を紹介します。

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ハナちゃん

ハナちゃん イラスト画像
ハナちゃん

CorelDRAW X6で作成したイラストです。

ハナちゃん SVGイラスト画像
ハナちゃん SVGイラスト画像

上のイラストは、SVGファイル形式です。Internet Explorerの場合、バージョン9以上で表示されます。

X6 製品パッケージ

X6 製品パッケージの写真
X6 製品パッケージ

CorelDRAW Graphics Suite X6(英語版)のパッケージです。

X5日本語版よりも、さらに小さなサイズで、ほぼB5判ぐらいです。その割に、ずっしりと重いのですが、中には、ハードカバーのガイドブック、クイックリファレンスカードが入っています。

パッケージの中身の写真
ガイドブックとクイックリファレンスが入っている

つまりパッケージは、ガイドブックそのもののサイズなのでした。

X6 ガイドブックの写真
ハードカバーのガイドブック

インストール&コンテンツDVDは、表紙の裏に封入されています。

X6 DVDディスクの写真
インストール&コンテンツDVD。ガイドブックの表紙裏に入っている

DVDからのインストールは、X5とほぼ同じで、本体プログラムの他にはGhostScript、コンテンツ、スクリーンセーバー等がオプションです。

DVDからのインストール画面
DVDからのインストールオプションは、X5とほぼ同じ

CorelDRAW 選択ツールの基礎

はじめに

ツールボックスバーの上端にある「 選択ツール」(Pick tool)は、作図中にオブジェクトを選択するための、もっとも基本的なツールです。この記事では、選択ツールの機能をまとめてみるとともに、CorelDRAW X6で追加された選択機能も紹介します。

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トーチウッドとドクター・フーの比較的考察

トーチウッド

キャプテン・ジャック・ハークネス

数年前、CATVの海外ドラマ専門局で、「秘密情報部トーチウッド」というドラマの放映が始まりました。“秘密情報部”などという冠が付いていたので、スパイアクションものかと思ったのですが、内容はSFサスペンスといったところでしょうか。イギリスBBC(ウェールズ)制作のドラマです。

その内容は、謎めいてはいるけれど魅惑的な人物、キャプテン・ジャック・ハークネス(Captain Jack Harkness)を長とする、「トーチウッド」(Torchwood)という政府にも属さない少人数の秘密組織が、ウェールズのカーディフという街を拠点に、そこの時空の裂け目から侵入する数々のエイリアンと闘う、といった、ある意味、ありふれた話です。私も、初めは何となく見ていただけでしたが、シーズン2、そして3と話が進むにつれて、月並みながら引き込まれて行きました。

キャプテンとイアント

大枠としては、キャプテンを中心に、その4人の仲間たちとの人間関係を織り交ぜたヒーロー・ドラマなのですが、たとえば、チーム内の事務方として地味な役割を演じている、イアント・ジョーンズ(Ianto Jones)。彼は、エイリアンにサイボーグ化された恋人を、仲間に隠して基地内に匿っていたのですが、彼女を人間に戻そうと画策するも裏目に出て、協力者の日本人科学者はドラマの冒頭で無残に殺害され、偶然基地にピザを届けに来た女性は体を乗っ取られ、揚句、恋人はトーチウッドの面々に殺されてしまうという、惨憺たる内容でした。

普通なら、ここでイアントは自らトーチウッドを辞めるか、クビにされるのがオチなのでしょうが、彼は鬱々とした感情を残したまま、チームに残ります。さらに、いつの間にか、キャプテンと恋人同士になります。ちなみに、キャプテンを演じるジョン・バロウマン(John Barrowman)は、舞台俳優出身で歌手でもあったりするのですが、ゲイであることを公言しています。その彼本人のキャラクターを、そのままドラマに反映させて、キャプテンは男も女も愛することができる人、という設定なのです。たまに、キャプテンとイアントは、一緒にダンスを踊ったり、オフィス・ラブごっこなどもしていたりします。

キャプテンの出自

また、シーズン1の終りのほうでは、キャプテンの過去の一部、といってもその名前の由来が明かされる話があります。キャプテンと仲間のトシコ・サトウ(彼女は役の上でも、俳優自身も日本出身)が、第二次大戦中のロンドンにタイムスリップするのですが、そこで、「本物」のキャプテン・ジャック・ハークネスと出会います。彼は、アメリカ空軍の義勇兵であり、その出会いの翌日の出撃で、戦死することになっています。トーチウッドのキャプテンは、記録上から彼の名前を拝借しただけだったのです。まあ、ウルトラセブンが、炭鉱労働者(!)だった人間・モロボシダンの名前を借りたのと、似たような話です。

さて、その「本物」のハークネスですが、出撃前のパーティーで、先に帰った恋人の後を追うべきかどうか、逡巡します。彼の行く末を知っている「偽」キャプテンは、後悔するなと後を追うことを勧めたのですが、結局、彼は会場に戻ってきます。なぜなら、彼は、世間体のために彼女と付き合っていたのであって、ほんとうは今出会った「偽」キャプテンに、恋をしたのでした。そう、彼もゲイだったのです。そして、二人のキャプテンのダンスとキスシーンの後、「偽」キャプテンは光り輝く時空の裂け目を通って、現代へ帰ります。

これを文字で表すと、なんだか気色悪い話だと思う人も多いかもしれませんが、ドラマ自体はとても感動的に演出され、私も涙してしまいました。確か1980年代の話だったと思いますが、イギリスの貴族院議員が、ゴシップ紙に同性愛者であることを暴露され、辞職に追い込まれた、などというニュースを新聞かテレビで見かけたことがありました。それから20年ちょっと、英国の国営放送で同性愛が、興味本意ではなく、堂々と描かれるようになったということは、人間の意識の変革も、少しは進んだということかもしれません。

イアントとの別れ

ちなみに、トーチウッドのシーズン3は、全5話のミニシリーズなのですが、非常に暗い結末で終わります。そのひとつとして、イアントが死んでしまいます(その前に、シーズン2でメンバー2人も死んでしまいますが…)。このエピソードでの、キャプテンとイアントとの別れのシーンも、他と比べられないぐらい感動的です。キャプテンは、不死の身なのですが、死にゆくイアントと、次のような会話が交わされます。

イアント「僕のことを、忘れないで。でも、千年も経ったら…忘れる?」

キャプテン「いや、忘れない。約束だ。」

といったように、「トーチウッド」は、同性愛も異性愛も描き、エイリアンとの闘いでは残虐なシーンも多く、「大人向け」とされているようです。そして、実は、トーチウッド自体は、別のドラマの番外編、いわゆる「スピンオフ」シリーズなのです。

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コンクリート表面の再現

はじめに

「浦和西高 1979」のコンクリートのイメージ

先に作品集に掲載した、「浦和西高 1979」では、建物の表面をコンクリート風に表現しています。これは、CorelDRAW X6の塗りつぶしと透明効果を利用したものです。この記事では、その技法を紹介します。

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