狛犬イラスト
拡大
ワイヤーフレーム
表紙デザイン
浦和狛犬保存協会
解説
「狛犬」は拙著「CorelDRAW CorelDRAW Professional Edition Technical Guide Book」のために描き下ろしたものです。
遮光器土偶や歯車のイラストは、2次元的な構図に質感だけで凹凸を付与したものでしたが、今回は遠近法的に立体感を出してみようと思いました。
また、表面の石の質感は、テクスチャ塗りつぶしとオブジェクト透明効果を例によって使っているのですが、複数のテクスチャとマージモードの組み合わせによって、フォトレタッチソフトの特殊効果を使うこともなく、CorelDRAWだけで表現できました。もちろん、質感を適用してあるのはベクトル・オブジェクトです。オブジェクトをビットマップ化し、CorelDRAW内でビットマップ効果を使う手もありますが、それさえ必要としないほど、このソフトの機能は優れています。
モデルとなった狛犬は、浦和市内にある本太氷川神社に鎮座しているもので、市内で探索した狛犬の中ではいちばん凛々しい造形でした。デジタルカメラでこの狛犬を撮影し、構図の参考にしています。
とはいっても、本体形状や色合いはまったく私個人の創作なので、このイラストと同じものを求めて本太氷川神社を訪ねても、期待はずれに終わるでしょう。
「浦和狛犬保存協会」ポスターは、やはり「Technical Guide Book」用に制作したものです。「 グラフ用紙ツール」で作成した長方形をウェルドし、各写真の枠を作っています。写真の色調編集はPHOTO-PAINTを使用しています。裏表紙や扉のデザインにも、このイラストを加工したものを流用しました。もちろん、「浦和狛犬保存協会」なる団体は、架空の存在です。
なお、私は神社や神社神道を、宗教的観点で支持しているものではありません。なにせ、神を創造したのは人間なのですから。