遮光器土偶イラスト
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ワイヤーフレーム
表紙デザイン
解説
遮光器土偶は、1999年に私がはじめてCorelDRAW 8で描いたアート・イラストです。当時執筆した解説書「CorelDRAW 8 Design Guide」に掲載するイラスト(表紙用)として制作しました。
まず、曲線形状の輪郭を描くことを課題として、このイラストを描き始めました。土偶の輪郭形状は、長方形や楕円形といった基本図形を組み合わせておおまかな形を決め、それらをウェルドし、それから整形ツールを使ってノードを編集しています。また、見てのとおり、このイラストはほぼ左右対称なので、装飾部分を含めて左半分だけを作り、それを反転コピー(「 インタラクティブ反射ツール」を使用)してあります。表面の質感は、CorelDRAWの2大お家芸である「テクスチャ塗りつぶし」と「オブジェクト透明」効果を重ね合わせて作りました。表面の立体感も、同様の技法で実現しています。個人的にはこの技法が、以降のイラスト制作でも利用しないことはないぐらい、気に入ってしまいました。
このイラストは、第9回コーレル世界デザインコンテストの「抽象画」部門に出品してみました。結果は、1998年10-11月期予備審査で10Honorable Mention位以内に選出され、「佳作(Honorable Mention)」の賞状を頂きましたが、月間グランプリには進めませんでした。残念。
題材に遮光器土偶を選んだのは、縄文時代と宇宙人という、ふたつの魅力的なキーワードを備えているからです。