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黒住浩司 Webサイト

コーレル、イーフロンティアへ業務移管

内容

日本国内でのCorel社製品の取り扱いが、日本法人であるコーレル株式会社から、株式会社イーフロンティアへ移管されることになりました。

http://www.e-frontier.co.jp/company/press/2012/4001.html

一般ユーザー向けに販売されている製品は、ボックスやダウンロード版等、すべてイーフロンティアが取り扱うことになるそうです。コーレル株式会社はこれで消滅かと思いきや、同社は今後OEM販売向けに業務を特化することになりました。

Corel社は、これまでもたびたび製品販売の取扱い会社を変えたり、日本法人を立ち上げて自社扱いにしたりといったことを繰り返してきました。日本法人自体も、当初はMicrografx社の買収に伴って、同日本法人をコーレルに衣替えして発足したものの、一度休眠状態になり、InterVideo社の買収で同日本法人が再びコーレルとなって復活するなど、二転三転といった有様でしたが、またここで、他社に販売を委託するという振り出しに戻った感じです。

今回、販売を移管されたイーフロンティアも、実はCorelDRAW 12の時に、Corel製品の取り扱い会社でした。ShadeやPoserといった3D CGアプリケーションを持つイーフロンティアが、その分野での知名度を利用して、Corel製品の販売拡大を担うことが目的のようですが、まあ、至極当然すぎる方向性なので、ただの模範解答で終わらないことを望みます。

また、CorelDRAW X6.1では、「Corelアカウント」と連動したオンラインサービス、「Corel Memberships」が導入されています。これらは、Corel本社で管理されているので、今回の業務移管の影響はないと思いますが、それではサポートが一種の二重権力状態1917年のロシア二月革命から十月革命までの間、ブルジョアジーと右派社会主義者の連立による臨時政府と、労働者・兵士によるソヴィエトという2つの権力が、事実上対峙するに至った政治状態。それは、十月革命によってソヴィエトが勝利することで解消された。になってしまいます。イーフロンティアによる今後のサポート体制については10月18日に同社から発表されるとのことなので、注視しておく必要があるでしょう。