CorelDRAW X6 新機能/機能拡張
内容
概要
CorelDRAW Graphics Suite X6のうち、Graphics Suite全般と、CorelDRAW、CONNECTの最新機能について、概要を紹介します。これらは、PDF版の「CDGSX6 Reviewers Guide」を参考に、実際の機能を試したうえでまとめてあります。なお、各機能の詳細は、また別の記事で解説していきます。
全般
ネイティブ64bitサポート(新機能)
CorelDRAW、PHOTO-PAINT、CONNECT、CAPTURE、手差し両面印刷ウィザード(Duplexing Wizard)、Video Tutorialsのすべてで、アプリケーションが64bit化されています。また、PHOTO-PAINTには、BenVista PhotoZoom Pro 2.5の64bit版も付属します。
64bit版は、2GB超のメモリーを利用することができ、サイズの大きなファイルの編集などに役立つほか、4GB超の物理メモリーを搭載するPCで、メモリーを有効活用できます。
ただし、64bit版は32bitのプラグインやスキャナードライバーをサポートしていません。
マルチコアCPUのサポート(新機能)
コピー/ペースト、エクスポート、複数文書の印刷において、マルチスレッド処理をCPUの複数のコアに分散することで、処理能力の向上が図られています。
Corel Website Creator X6(新機能)
XHTML、CSS、PHP、ASP.NET、JSP等に対応したWebサイト作成ツール、「Corel Website Creator」が加わりました。
ESD版では、インストールファイルには同梱されず、初回起動時に案内画面が表示され、Corel社サイトに接続して認証し、Website Creatorをダウンロードすることになります。その際、Corelアカウントの登録が必要です。
なお、Website Creatorは32bit版のみです。また、Website Creatorは「Corel」を冠しているものの、実体はNetObjects社が開発したFUSION Ⅻというアプリケーションです。このため、CorelDRAWなどとのインターフェイスの共通性はありません。
ヒント ドッキングウインドウ
「ヒント」ドッキングウインドウに「ビデオ」タブが追加され、動画のチュートリアルを表示できるようになりました。なお、動画は別ウインドウで開き、全画面表示も可能です。
Adobe CS、Microsoft Publisherファイル
Adobe CS 5とMicrosoft Publisher 2010のファイルがサポートされました。
Adobe Photoshop プラグイン
64bit版のPhotoshop プラグインがサポートされました。
VBA
Visual Basic for ApplicationsはVersion 7.1が付属します。
ヘルプ
ヘルプは、インターネット上のオンラインヘルプに接続するようになりました。
クリップボード内容の警告
アプリケーション終了時等にクリップボードの内容が残っている場合、その保持を問うダイアログは表示されなくなりました。
常に、クリップボードの内容は保持されます。