パノプティコン
内容
パノプティコン、一望監視施設。囚人からは看守は見えないが、看守からはすべての囚人を一望できるような、合理的な監獄の施設として、ジェレミー・ベンサムが考案したものです。フランスの哲学者ミシェル・フーコーは、「監獄の誕生」の中でこれを取り上げ、「監視社会」に展開する権力構造を分析しています。
最近の犯罪報道でもわかるように、一望監視施設はもはや刑務所という場に局在するだけでなく、特に都市部では縦横に張り巡らされた監視カメラによって、社会の肉体に普遍的に取り込まれています。そんなイメージを、ベンサムの監獄デザインと監視カメラを融合させて、表現してみました。
このイラストは、すべてCorelDRAWで制作しています。「監獄の誕生」を読んだ1年ほど前に、元になるイラストを描いたのですが、当サイトの背景画像に使用するため、それを再編集してみました。背景画像には、このイラストの簡略版を使用しています。
以下は、このイラストのワイヤーフレームです。基本的に、「線」で構成さていることが分かります。
また、以下のカラーイラストは、監視カメラ部分のみを描いた、初期のものです。
なお、以下にSVG形式の画像も掲載しておきます。
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