ハナちゃんの想い出 その7
ワイヤーフレーム
解説
ハナちゃんを描いたイラスト、第7弾です。このイラストでは、輪郭を複雑化する方法として、毛先の一本一本をベクトル図形で描いています。
これは、ワイヤーフレームを見るとわかるでしょう。顔の輪郭や、模様の周りに、ベクトル図形の「毛」を並べています。こうした部分に限定したのは、図形数の増大を抑えつつ、最大限の効果を得ることを考えたからです。耳の付け根や頬の部分で、この植毛効果が毛皮の質感をうまく再現できていると思います。
もちろん、実際の毛皮に近づけるためには、より多くの「毛」が必要になるでしょう。このイラストを描いた時点では、まだ「植毛効果」は実験段階でした。より本数を増やし表現力を高めたものは、ハナちゃんではなく小太郎のイラスト「その2」で試してみました。
ハナちゃんのイラストでも、「その9」では小太郎「その2」を凌駕する表現を、使っています。
ハナちゃんの想い出 その8
解説
これらのイラストは、単純な輪郭のままで仕上げたものです。
ベクトル図形のメリットは、単純であればあるほど、ファイルサイズを軽量化できる点です。実際、ハナちゃんのイラスト「その1」~「その7」は、輪郭の複雑さ、図形点数の多さ、テクスチャや透明度などの特殊効果によって、ビットマップに変換しなければ、画面用、印刷用ともに出力できるものではありません。
写実的な表現力を追求すれば、重いイラストになるのは避けられませんが、それがすべてではありません。単純な線で構成したものでも、「愛」が込められていれば、このように美しく仕上がります。