ハナちゃんの足跡

~最愛の友だちを記念して~


さようなら、ハナちゃん ハナちゃんの在りし日の姿 小太郎と小次郎 過去の日誌
ハナちゃん 小太郎 小次郎

2004年10月21日(木)

超大型とされる台風が通り過ぎ、午後からは陽射しも戻ってきた。最近は、早朝4時か5時ごろに目を覚まし、夜は8時過ぎに寝てしまうような生活を送っている。夕食の時間も午後4時過ぎ。そのため、今日のような休みの日に、夕方、出かけることは滅多にない。しかし、今日は午前中まで雨だったため、訓練校の文化祭で配るカレンダーの参考レイアウト(実際に配布するものは、生徒たちに作らせる)のデータ作成に、没頭していた。

そして、午後3時半過ぎに、自転車で出かけた。仕事帰りに、この時間帯に外を出歩くことはあるけれど、買い物や用事で、自転車で走り回るのは久しぶりだ。澄み切った空、太陽もまぶしい。必然的に、コースは北浦和駅前へと定められた。いつもの道のり。数日前も通ったのだが、そのときは前の家の前で、新顔の猫を見かけた。かつて、ハナちゃんが現れた、ゴミ捨て場近辺をうろうろしていた。

もう、ここはハナちゃんの縄張りではなくなって久しい。しかし、まだ定着した猫はいないようだ。必ずこの場所で出会う猫は、今のところいない。今日も、先日の猫はいなかった。台風明けの、天候のせいだろうか。それとも、やはり通りすがりの猫だったのだろうか。

夕暮れを、もうちょっとというところに控えた時刻にもかかわらず、街は明るかった。以前は、こんな明るさの街を、歩いて帰ってきていた。ハナちゃんとの出会いの頃は、都内に打ち合わせや納品で出かけることも多かった。こんな日差しの中で、ハナちゃんはあの界隈をうろちょろしていた。台風が来ても、どこかに隠れていた。お腹がすくと、僕のところへやってきた。外の階段の下に隠れ、僕が現れるのを待っていた。街を照らし出す色合いに、さまざまな想い出が浮かんでは消えていく。

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