ハナちゃんの足跡

~最愛の友だちを記念して~


さようなら、ハナちゃん ハナちゃんの在りし日の姿 小太郎と小次郎 過去の日誌
ハナちゃん 小太郎 小次郎

2003年8月22日(金)

今年は、夏らしい暑さの日が少ない。昨日、今日で、遅ればせながら「真夏」が帰ってきたようだが、その前の一週間は、梅雨寒か秋の長雨のような涼しさだった。ふだんなら、こうした冷夏にうんざりし、真夏らしい青空を待ち望むのだが、今夏は少し違う。涼しい日々、気温が摂氏30度未満になることを歓迎している。なぜなら、引っ越してから僕の部屋にはエアコンがないからだ。昔ながらに、扇風機で暑さをしのいでいる。

まあ慣れてしまえば、それこそ38度以上の酷暑にでもならない限り、日本の夏は扇風機でも十分だ。自分自身の四十年にわたる人生を 振り返ってみても、エアコンの冷気に頼っていたのは、この十年ほどに過ぎない。そして、休みの日であれば見沼自然公園の芝生に寝転がり、吹き抜けていく風で暑さをしのぐことができる。

しかし、今、部屋には小太郎がいる。僕が家にいるときは、小太郎は廊下や浴室の薄く暗がりに逃れたり、扇風機で攪拌された空気で耐えたりすることができる。だが、仕事で家を空けるときは、日中を含む十時間ほど、小太郎は僕の部屋に閉じ込められている。建物の壁が厚いので、外気が32度ぐらいでも室温は28度程度に抑えられるので、何とかなってはいる。それでも、炎天を見上げると小太郎が心配になる。火曜、木曜、金曜日は、オホーツク海高気圧に声援を送りたい。いっそのこと、冷夏のままで秋を迎えてほしい。

ハナちゃんがいた時も、夏は暑さが心配だった。出かける前におもいっきり冷やし、午前中いっぱいまでタイマーでエアコンを運転させていた。ロフトの窓を開けておくこともあったが、熱気が入ってくる逆効果のほか、ハナちゃんがそこから逃げ出す知恵をつけてしまっていたので、去年の夏は暑さ対策に頭を痛めるはずだった。寂しいことに、その心配をすることができなくなってしまったが。

ところで、昨日「21日」は入校選考の面接で疲れきってしまい、ビールを飲んでさっさと寝てしまった。ハナちゃんを追悼する21日に、日記を書くことができなかった。これで、二度目だ。すまない、ハナちゃん。お詫びに、今日の帰り、北浦和を訪ねてきた。時々、白黒の姿が心をよぎった。そして、近所の猫が集まっていた空き家の庭にいた、痩せた新顔に挨拶をしておいた。

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