ハナちゃんの足跡

~最愛の友だちを記念して~


さようなら、ハナちゃん ハナちゃんの在りし日の姿 小太郎と小次郎 過去の日誌
ハナちゃん 小太郎 小次郎

2002年7月5日(金)

今日、友人とともにドライブに出かけた帰り道、常磐道のパーキングエリアで4匹の猫に出会った。毛皮の模様は普通の和猫だったけれど、うち2匹はハイカラな青い目をしていた。

食堂横のベンチの周りに、猫たちは寝転がっていた。青い目をした猫のうち、茶色い虎猫は近寄ってもすぐには逃げなかったので、そばに座ってアスファルトに体をこすり付ける愛らしい動きを眺めていた。でも、ちょっと僕が手を出すと、フンという顔をして立ち上がり、2、3歩離れたところに移動して、また寝転ぶ。しつこく手を出したら、引っかかれてしまった。指にほんの少し、赤い傷跡が付いてしまった。それは、なんだか懐かしい傷跡だ。

ハナちゃんにも、以前はよく引っかかれた。最後の1年ぐらいは、大人になって次第に落ち着きが出てきたので、すぐ手が出ることはなかったけれど、1歳ぐらいの頃はハナちゃんも攻撃的だった。狩りの練習もよくしていたし、かまぼこの切れ端とかを渡すと、食べる前にいたぶっていた。玄関で身をかがめ、獲物に飛びかかる訓練も、よく見かけた。

そんな状態だったから、外に出ようとするのを無理やり押しとどめると、座布団に絡み付いて手足をジタバタさせ駄々をこねる。そこに油断して手を出そうものなら、すぐに引っかかれてしまった。また、僕が寝ているとハナちゃんは足元に回り、よく足の指に噛みついた。たいして痛くはなかったけれど、眠っているときにそれをやられるとビックリする。また、寝ぼけて蹴飛ばしてしまうのではないかと、噛みつかれた僕の方が心配してしまう。わがままなハナちゃん。それは、猫の可愛さの一側面だ。

今日、指についた傷を眺めていると、そんな日々を思い出す。今日の目的は、ダチョウを見に行くことだった。それはそれとして、パーキングエリアの猫たちとのわずかな邂逅の方が、僕には楽しかった。

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